列車


大連から瀋陽までは列車で4時間かけて移動しました.その400kmの道程ほぼ総じて窓から見えた景色は一面玉蜀黍畑と岩の露出した山の延々同じ光景の繰り返しでした.列車内では胡瓜を持って走り回る子供,無遠慮にラジカセで音楽を流す者,通路の手すりでディップス(腕立て伏せのようなトレーニング)を始める者などがおり,騒然としていましたが,乗っていたのは軟臥車(グリーン車)で一等席でした.余談ですが,私は列車内での大半を本を読んで過ごしましたが周囲の騒音が耳障りに感じることはありませんでした.帰国後に図書館の閲覧室で本を読んでいると,小声での話し声ですら妙に煩わしく感じられ,他のひとが二三度に渡って注意までしていました.