大連

星海広場


カルチャーショックとは行かないまでも危機管理意識の違いを感じたのが空港から車で数分,最初に来た観光地である星海広場という臨海公園です.ここにはハーフパイプ上の巨大な構造物があり両端部分に登ると10mほどの高さがありますが柵状の物が一切ありません.一応はこれ以上登ると危ないという意味と思しき注意書きはありましたが,他にも落ちたら確実に危ない高さの場所にも柵は無く,警告すら無いところもありました.如何に自分たちが守られた環境で過ごしてきたかという在り来りな事実に改めて気付きました.

老虎灘


只々広大な場所という印象の強い海に臨んだ峠道を進んで行き,途中広場のような場所で時間を潰しました.中国人の観光客でごった返ししており,落ち着いて観光というわけには行かず.六匹の虎の巨大な石像がありました.岩場の多い地形でした.

市内


大連市内は日本に比べると街灯もすくなく,雑然としていて物騒ではありますが,夜11時過ぎてもふらふら出歩くことが強盗や命の危険につながるなどということは全然なく,比較的治安の良いという印象でした.市内は高層建築物も多く近代化著しい都市ですが,大陸性の気候で乾燥しているためか街全体が埃を被ったように黄色く霞んでいました.初日廻ったのは旧満鉄本社他.その満鉄を含め旧ロシア人街や旧日本人街など当時から残っている歴史的風格のある建物の印象が強かったのが大連市内でした.ただ後日訪れた瀋陽に比べて空き地,廃墟が点在していました.

旅順


関東軍司令部は現在戦争の歴史資料館として当時の面影を残し,博物館となっていました.自分自身の浅い歴史の知識による限り,展示されている写真やその説明はこれまで習ってきた情報と比べて大きくずれていたということは無かったかと思います.日露戦争時の激戦地として有名な203高地からは旅順が見渡され,また乃木大将の次男乃木保典の慰霊碑などがありました.203と言うのは海抜高(メートル)を表し,本来206mあったが激戦によって地形が変わり203mになったそうです.