地下鉄に乗って

2006年 篠原哲雄監督 堤真一岡本綾主演
過去に戻って昔の出来事の真相が明かされてという感動系世にも奇妙な物語的な作品。
タイムトラベル…かとおもうけど過去に戻る過程がハッキリしない。それ故夢だったというおちもありえなくない。どこからが夢なのかは、過去の話と軽部みちこそのものがかなと。過去で自分の親を殺す矛盾、タイムパラドックスが出てくるけれど夢オチなら問題なくなる。最後の死に際の父親が同じ内容の夢を語ったみたいだけれど二人同じ内容で夢を見たという偶然だとしても物語としては面白い話だと思うしありえないと言うことはできない。けれど、だとすると愛人にプレゼントした指輪がポケットに入っていたのをどうとらえるかという疑問が残る。
過去と現実の掛橋(の象徴)を地下鉄にしたのは何でだろう。地下鉄は何処へでも行けるなんていう言葉が出て来るけど、そのままの意味だとしたらひねりがないなぁ。
ただのタイムトラベルネタかと思いきやそう単純でもなく色々と想像を巡らされる映画だと思う。ただ、人間の精神で起きてる出来事である可能性が残されるとどんな内容でもありになるわけで作る方も見て推理する方も便利な分濫用されてくると味気なくなる。市川由衣のサイレンがまさにそのパターンだった(蛇足:ゲームを原作にした映画が多い気がするけど近年ゲームのストーリー性が上がってるのか…ならいいのだが)。
音楽が良かった。